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人と水の物語


歴史とロマンの川

人と水の物語

いにしえの歌人にも詠われた伝説の地

交野ヶ原を訪れた平安の人々は、この地の美しさを数々の歌に詠んでいます。
そのなかでも、「伊勢物語」に収められている在原業平(ありはらのなりひら)の歌とそれにまつわるエピソードは、つとに有名です。
七夕 ある日、天野川を狩で訪れた惟喬親王(これたかしんのう)がお供の在原業平に歌を詠むように命じました。
業平は「狩りくらし棚機津女(たなばたつめ)に宿からむ、天の河原に我は来にけり」
(狩をして日が暮れてしまったので、今夜は織女星の家に泊まろうよ。天の川辺に来てしまったのだから)
と歌い、その返歌を思いつかない親王に代わって伯父の紀有常(きのありつね)が「一とせにひとたび来ます君待てど、宿貸す人もあらじとぞ思う」
(織女星は年にたった一度訪ねてくる彦星を待つ身であるから他の人には宿は貸してくれまい)
と詠んで助け舟を出したといわれています。

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