寺古墳群・塚穴古墳

 

塚穴古墳 寺古墳群に属し、交野で現存する古墳の一つ。横穴式古墳。
寺古墳群は寺(てら)の集落の東南、竜王山の山麓に群集する後期 古墳群
(六世紀から七世紀初頭、飛鳥時代)である。14基の古墳からなり、
いくつかの尾根に2〜3基づつ点在し、広い範囲 をこえて寺古墳群と呼ばれている。

 

創価学園の小公園脇の道を登り、竹薮と雑木の平地をしばらく行くと古墳が口を開けている。塚穴古墳である。
これは横穴式石 室を完全に残す、交野では稀な古墳である。東西12m、南北11mの方墳で、
入り口は西を向いている。周りは竹薮と雑木で 鬱蒼としているがそんなに薄暗くはない。
大人一人がやっと這って入れる程の入り口から、懐中電灯を片手にしておそるおそる 入る。
羨道は短く片袖式となっている。入るのは腰をかがめて難儀するが、中は天井が高く人一人十分立てる。
195cmある という。石組はしっかりしており大きい岩石と隙間に入れる小さい石が
左右にバランス良く組まれている。天井の岩石はさほど 大きくはない。

 





辺り一帯には小高い小山が幾つもあり、みんな古墳だろうと考えられている。盗掘されてないものもあるのかもしれないが、交 野市はまだ発掘調査していないそうだ。平田さんの話では、ここは個人所有の山だそうで、その為発掘は難しいのかもしれない。




2004年3月に歴史倶楽部(井上氏主宰)の皆さんとご一緒した時に
井上さんが纏められたものを転載編集したものです。

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