[ホームページ][名所案内]

19.交野山(こうのざん)

交野山へのハイキングコース全図

交野山交野山は交野のシンボルである。
山頂へはJR河内磐船、または津田駅、京阪電車・河内森駅より歩いて
神宮寺の集落から山道「石仏の道」を経て約1時間。

この地方の先祖が、古くから神の宿る山として崇め、毎朝、山頂から昇る太陽に一日の無事を祈り
生活を始めたといわれている。

標高344Mの山頂には 観音岩といわれる一辺が約15mもある巨岩が聳え立っている。

交野のシンボル・交野山のご来光 山頂への「石仏の道」を上がると室町期の石仏に出会う。
元旦には初日の出を拝む人々がこの山道を登る。

山頂の観音岩からは360度の眺望・遠く大阪、神戸、京都方面、生駒山などが一望できる。

側面には大梵字(だいぼんじ)が刻まれており、
修験者の長が彫り付けたと伝えられている。
左下には「寛文六丙午年吉祥日 京都猪熊荒神三宝寺印實傳」とあり、
人々の巨岩信仰と修験者の霊場であったことがうかがえる。
また、山頂に近い南斜面に点々とある寺院跡は、岩倉開元寺の跡だと言われている。


山頂御本尊観音岩 観音岩 仏の梵字
山頂御本尊観音岩
何百年もの間
風雪に耐え いまなお
交野市民を
守っている
交野の本尊である
鴻尾山、山の頂に
八間四方の岩あり、
観音岩と古しへより申伝る
(河内鑑名所記)
山頂の三つの巨岩に
仏の梵字・聖観音(サ)
三宝荒神(ウーン)
大日如来(ア)


が刻まれている
「そ」礎石にしのぶ 開元寺
「交野郷土史かるた」より
岩倉開元寺かるた

交野地方で天平以前の寺院でわかっているのは郡津の長宝寺、倉治の開元寺、寺の徳泉寺。この寺々は江戸時代の末頃には名もない小寺となって残っていましたが明治からすべて廃寺となってしまいました。

開元寺については昭和29年神宮寺で天平時代の礎石が発見され、古代当地方に栄えた大寺の果てだとわかりました。

弥勒菩薩(石仏)花崗岩の自然石に刻まれた弥勒菩薩開元寺跡地(神宮寺)岩倉開元寺多宝塔跡地
弥勒菩薩(石仏)

神宮寺より「石仏の道」の坂道を登って行くと、右手に花崗岩の自然石に刻まれた弥勒菩薩がある。

阿弥陀三尊(石仏)

更に、山道を進むと右手に大石があり、上部切り込みの光背の中に阿弥陀三尊が刻まれている。

開元寺跡地(神宮寺)

奈良時代に建てられたという大寺の跡地。
交野山の麓にある
今は畑地になっている

岩倉開元寺
多宝塔跡地

開元寺が鎌倉時代に交野山の山頂に移された。後、織田勢に焼かれたその跡地


交野市史、かたの広報を参照

交野の名所案内に戻る