定例勉強会  青年の家 学びの館
3/13 午前10時  (15名の参加)

 
文化財複製品・模造品製作について

 講師 森田 拓馬氏


中会長の挨拶

講師 森田 拓馬氏
 これまでに森田拓馬氏が手掛けられた複製品は数え切れないほど沢山あるそうだが、今回の講演に当たって、その中でも大変貴重な複製品や道具類などを公開いただき、実物と見分けがつかない程に精巧に復元された複製品に、直に触れる事も出来ました。
 また、白色と青色のシリコーンを混ぜ合わせて、身近なものを復元する過程を実習する等、普段の勉強会では体験できない実りある研修会となりました。森田さん、いろいろと教えて頂き有難うございました。

複製された「垂飾り形木製品」
今回は特に、「垂飾形木製品」の複製品が出来上がるまでの詳細な復元過程を
沢山の写真映像をもとにご講演いただきました。

「垂飾り型木製品」のカットモデル
 森田拓馬氏が複製された 円筒印章
古代ロマン 浮き彫りに
中近東文化センター付属博物館
 
 〒181-0015 東京都三鷹市大沢3-10-31  
      Tel 0422-32-7111 Fax 0422-31-9453
  ホームページは、中近東文化センター
  円筒印章などは、中近東文化センターの
       ミュージアムショップにて販売されています。

紀元前3000年前に封印として使われたライオンのスタンプ印章

獅子の頭部を模して作られ、印面は
ドリルを使って動物を簡略に表現している。
スタンプ印章(Stamp Seal)
実物の材質 大理石
出土地 イラク
時代 ジェムデド・ナスル期
年代 紀元前3300〜2900年
大きさ L.3.9cm

円筒印章は、粘土板文書に押すためのはんこである。
生乾きの粘土板の上で転がして印影をつける。


紀元前3000年前に封印として使われたライオンのスタンプ印章

円筒印章は、粘土板文書に押すためのはんこである。
生乾きの粘土板の上で転がして印影をつける。

実物は数十億円の値段がするという
カバのルリカの複製

複製品・模造品を作成する時に必要な森田氏の貴重な道具類
下記は、2008.3.23、高尾さんより投稿いただいた
「弥生文化博物館で行われた森田拓馬さんの講演風景」である。


山賀遺跡から発掘された木製の「垂飾」

高尾秀司さんから投稿頂きました

2008.3.23

 弥生文化博物館で森田 拓馬氏の講演を聞きに行って来ました。その時の模様をお送りします。講演は八尾市と東大阪市にまたがる山賀遺跡から発掘された木製の「垂飾」(たれかざり)の複製品の造り方の説明でした。
 終始和やかな雰囲気で笑わせながらの楽しい講演でした。この「垂飾」は縦50mm横56mmで紐(ちゅう)状部が付き磨耗していることから、紐のようなもので吊り下げていたと推定されております
 造られたのは弥生時代前期と思われますが、国内では類例がなく何に使ったか、用途は分からないそうです。

この「垂飾」は縦50mm横56mmで紐(ちゅう)状部が付き磨耗していることから、
紐のようなもので吊り下げていたと推定されております


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