平成24年  3月定例勉強会

「星田の川と桜並木」
 
〜傍示川堤・地獄谷堤・妙見川堤・天野川堤・中川堤〜

  講師: 堀江 哲夫氏 (古文化同好会)

青年の家 学びの館 午前10時〜12時
 32名の参加
 2012.3.24(土)午前10時より、3月定例勉強会に32名の方々が参加されました。参加された方の内訳は会員18名に加えて、「会報かたの」催しページなどを見られて参加された方が14名であった。

 高尾副部長の司会で始まり、中会長の挨拶の後、堀江哲夫氏が「星田の川と桜並木」について、独自に研究された内容を2時間たっぷりお話し頂きました。

 堀江氏は講演で、先ず、星田の川の流域の現状と川の名称と全体図を示され、それぞれの5川の桜の植栽実態を一本一本独自に調査された内容を、手書きの地図上で克明に説明された。次いで河川別の「桜」の植栽数を見事に解き明かしていただきました。その結果、これまで一番多いと見られてきた妙見川堤よりも、傍示川・地獄谷川の植栽数が上回ることが分かりました。今後、数年もすれば傍示川・地獄谷川の素晴らしい桜並木が現出することが期待され、星田の桜の回廊巡りとして3つの魅力ある散策コースが取り上げられました。
 また、古文献・古地図により、果たして交野の桜とは、いつ頃から歌に歌われどんな桜がどこに咲いていたのかなど、また星田名所記(明治元年頃)の絵図などを掲示され詳細に説明いただきました。
 最後に、ソメイヨシノはオオシマザクラとエドヒガンザクラの雑種と言われ、江戸時代末期に江戸染井村で吉野桜の名で売り出されたもので、染井吉野と和名がついたこと、戦後復興のシンボルとして植えられたソメイヨシノは「寿命60年」を迎える今、8割のソメイヨシノが倒木の恐れがあるそうですが、一方弘前公園の桜は樹齢120年以上を迎えているものもあると紹介された。

 今回の堀江さんの講演を機会に、今年は妙見川堤から少し足を進めて、傍示川・地獄谷川・中川と星田の桜の回廊めぐりを楽しみたいと思います。ホームページにも是非とも掲載させて頂きたいと思います。

 今後、交野市全体の桜の植栽実態などが詳細に調査され順次、桜の苗木の植栽・補充植栽が進められることにより、、交野市の桜の回廊・名所めぐりが更に今以上に大きく取り上げられて行くことが期待されます。

 HPの掲載に当たり、講師のご厚意で当日配布されたレジメや貴重な資料などを提供頂きましたこと、記して感謝申し上げます。
       星田の川と桜並木   
 
原本は90ページにわたる長大な資料。
その中から当日は20頁を抜粋されレジメを作って頂き、
堀江氏の手書きの詳細な地図などを順次掲載しながらご講演頂きました。
レジメの目次

1.星田の川
2.調査対象 5川の流域
3.調査対象 5川の明治以前の絵図・文献での名称
4.星田の川と桜並木の全体図
5.星田の川と桜並木の詳細図(部分)
  傍示川、地獄谷川、妙見川、天野川、中川のそれぞれの詳細図
6.星田の河川別「桜」の植栽数一覧(2011.4現在)
7.「星田の桜回廊」めぐり(桜並木の散策コース)
8.古文献・古地図に見る交野・星田の桜
  古今和歌集(1)〜堺県下星田村万分の6図(15)
9.妙見川堤への「桜」の植栽記録
10.妙見川堤の桜の満開日調査
11.傍示川堤の桜の開花日調査
クリック ⇒  星田の川と桜並木  (PDF)

星田の川と桜並木の詳細な地図、古文献・古地図など、大変参考になる資料集です。
勉強会 風景

 
中会長の挨拶


講師: 堀江 哲夫氏


原本は90ページにわたる長大な資料。
その中から当日は20頁を抜粋されレジメを作って頂き、
堀江氏手書きの詳細な地図などを順次掲載しながらご講演頂きました。


古文献・古地図により、果たして交野の桜とは、いつ頃から歌に歌われ
どんな桜がどこに咲いていたのかなど、
また星田名所記(明治元年頃)の絵図などを掲示され詳細に説明いただきました。

最後までご覧頂き有難うございます!


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