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第54回 交野歴史健康ウォーク
私部周辺を訪ねて

2003.10.11(土)  交野ドーム→交野小学校→山野酒造→私部城跡→光通寺→想善寺→
交野市役所→住吉神社のお旅所→北田家住宅→二月堂→交野ドーム


 2003年10/11(土)、天気快晴、参加者は18名。
いつものように定刻より30分も早くから元気な皆さんが続々と集合された。これまで歴史ウォークなどで何度も私部の周辺は歩いたが、まだまだ歩いていない道が沢山ある。今回のウォークは、私部の町を一度も歩いていない道を歩こうという狙いだ。ということで、私部在住の吉岡さんにご案内役を引き受けて頂いた。
 午前9時10分、いきいきランド交野ドーム噴水前を元気にスタート。

 北川を交野小学校へと右折した西の角、大きな木の下の道祖神(さいのかみ)にお参りし、更に少し北へ、二月堂の石碑と道祖神。昔、私部村から寺村方面に旅立つ村人たちが、旅の安全を願ったいう神様。今も地元の人々により大事に守られている。才ケ辻の二月堂
 交野小学校の正門前から西へと続く道の左手の田圃一面に、沢山のコスモスが植えられ今が盛りと咲き誇っていた。最初の曲角を右折して右手にずっしりと実った稲穂を見ながら進むと、山野酒造の土蔵作り、土壁と板壁が目に入る。
 ここで、中角さんの計らいで、山野酒造さんのお宅をお尋ねした。突然、お邪魔したにも拘らず奥様が出てこられて、親切にお家の中へとお誘いを受けた。先代が寝屋川市の黒原から移設されたと言われる、立派なお屋敷や片山長三先生が書かれた古代の交野の風景の屏風などを見せて頂いた。本当に有難う御座いました。
 山野家ともお別れして、バス道を渡り直ぐの角を右折。この道は初めて歩く道。殆どの人がはじめてやなぁと言われる。吉岡さんは左折したと思えば、今度は右折とどんどん町内を案内いただく。人一人しか通れない路地に出た。ここは室町時代以降、交野城の城主・安見氏も通ったであろう小道を歩く。途中、光通寺へと続く小路を行くと、またべ地蔵が祀られていた。傍らには真っ赤な彼岸花が咲き誇り地藏さんを引き立てていた。元来た道へと戻り、再び私部城跡へと進むと、弥生時代の遺物が発見されたという道に出合い、綺麗に咲き乱れるコスモスを左目で見ながら進むと、交野城跡の切通に到着。ここで、平田さんより交野城跡のことを説明受ける。
 少しもと来た道へと戻り、右折。光通寺へと歩き、「石垣地蔵」の由来を聞き、光通寺の西隣の梶さん宅の入り口に西を向いた丸彫りの足痛地蔵さんにお参りする。このお地蔵さんは足痛を治してくださるという。
 一歩、私部の町中に入り静かな佇まいを歩くと、自然と心が静まる。遠見遮断(とおみしゃだん)と言われる町角を通り、想善寺の白壁を左に曲がり、交野市役所前の道路に出て、わかば幼稚園と市役所の南の辻をゆっくりと西に進むと、住吉神社のお旅所にでる。足痛地蔵
 お旅所とは?神輿を仮に奉安する場所のことで、人々はこの神の旅によって、神の威力、神霊の新たなよみがりを願ったのであろう。 交野市・私部住吉神社からお旅所までの渡御が行われています。(秋祭り)年に一度神様が町にお出ましになり、民の安全を願われるそうだ。
 お旅所からぐるりと路地を回って私部2丁目から1丁目へと歩を進めると、立派な門構えのお家や土壁、板塀が昔の面影を残す心休まるいい風景に出会えます。北田家代官屋敷の豪壮な門構えと白壁に出会う辻へと出てきて、やっとこの道は歩いたことがある道だと、来た道を振り返る。
 さらに閑静な町並みをぐるりとまわり、バス道にでて、馬場裏(ばうら)の路地に入り、またバス道に出て、狭い路地を抜けると、二月堂の辻へと出た。
あちらこちらと、今まで歩いた道、また初めての道を案内して頂きました。
どうぞ、皆さんも機会がありましたら私部の町を歩いてみて下さい。
きっと満足されることでしょう。
吉岡さん、私部の町を案内頂き、有難う御座いました。
 私部の皆様、当日は沢山で御宅の近くを歩きお騒がせしましたことを、お詫びするとともに感謝申し上げます。

 ※下記に当日歩いた、私部の町中を歩くMAPを記載しました。私の記憶に基づいて歩いた道を赤線で書きましたが、間違っているかもしれません。どうぞ、容赦なくご指摘願います。

是非とも、皆さん誘い合って参加しましょう!!!

道祖神(さいのかみ)
 昔から村はずれには、村に悪霊が入り込まないように道祖神が祀られる。
よく道の片隅に石仏や地蔵様が、置かれているのを見かける。これを道祖神と言う。
 日常は村人が供物をそなえておまつりをし、大切にしている。また、昔の旅は大変危険なことも多かったために旅立つ際、これからの旅の安全をこの道祖神に祈願して出発していった。

石垣地蔵」と「こばか地蔵」
 私部では、想善寺、光通寺、無量光寺がかたまっている。
光通寺の石垣は最近整備されたが、山門への上がり口と庫裏への上がり口との間の石垣の中央に、2つの石仏がおられる。これが「石垣地蔵」である。東側の石仏は、お薬師様、西側で一段低いところの石仏は、阿弥陀様。いずれも見つかりにくいが、朝方の太陽を受ける頃西側から眺めると、投影が素晴らしいと言う。
 石垣を上がったところの本堂の東側に、「こばか地蔵」が沢山おられる。昭和4年、信貴生駒電鉄(今の京阪電鉄交野線)の工事中、交野駅の南踏切付近、「こばか」から出土したものが主に集められている。

私部の町中を歩くMAP

 

交野ドームで平田さんより本日のウォーク
行程の説明があり、元気に出発
稲穂が実る路地を歩く
山野酒造の建物が見える
山野酒造の土蔵造りの建物 山野酒造の土塀
この道は、初めて歩く 左への道も初めて通る道
またべ地蔵、真っ赤な
彼岸花が良く似合う
私部城跡へと続く道の傍らに
コスモスが綺麗に咲いていた
私部城跡、切通し 光通寺の石垣地蔵
住吉神社のお旅所 私部1丁目の道、静かな佇まい
綺麗に整備された塀 板塀の風情が良い
どっしりとして、風格のある家々 北田家住宅の土塀
北田家住宅前の道 楠の大木に圧倒される


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