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第12回 交野歴史健康ウォーク

かいがけ道から竜王山に登る

いきいきランド交野ドーム→寺→住吉神社→かいがけ道→
竜王山→住吉神社→寺→いきいきランド交野ドーム

 2001.3/10(土)、交野歴史健康ウォークが交野古文化同好会・平田会長の企画で開催されました。
 次のように実施しておりますので、お一人でも多くの方の参加をお待ちしております。 
(交野古文化同好会・平田会長)


寺村・正行寺近くの
灯篭の辻
寺村の住吉神社から
竜王山をめざして
かいがけ道
大岩に地蔵様
かいがけ道を
竜王山へ

かいがけ地蔵
山桃の古木
根元に数体の地蔵様
不動明王 竜王社への上り口
に建つ鳥居
竜王山頂上の
竜王石

  3/10、参加者は、10名。 午前9時10分、竜王山を目指して、いきいきランド交野ドーム噴水前をスタート。
 府道久御山線を横切り、交野高校北側の道を寺村に向かって歩く。
 静かな寺の町並みを過ぎ、住吉神社への道を竜王山に向かって進む。住吉神社で参拝。今日の健康ウォークの無事を祈り、気持ちも新たにして「かいがけの道標」から掘り割り道(かいがけの道)を登っていく
 落ち葉が絨毯のように敷き詰められ、手入れの行き届いたくねくねとした山道を登ると路肩に、「柳谷伏拝」「愛宕山大権現」「石清水八幡宮」などの伏拝の辻に出る。
 「愛宕山大権現」の伏拝の前に、大きな石が山道に突き出している。この石の南面に可愛らしい地藏さんが彫られている。花が生けられ飾られている。気づかずに通り過ぎるところを、平田会長より教えてもらった。参加者一同、うずくまりお地蔵さんに手を合わせて参拝。
 さらに、上へと登ると左手に、「かいがけ地蔵」が祀られている台地がある。石段をのぼり、正面を見ると「かいがけ地蔵」がおられる。左手には、大きな山桃の古木がしっかりと枝を張り、根元に数体のお地蔵さんが祀られている。少しはなれて不動明王がおられる。かいがけ地蔵の前には、瓦の破片が散乱、お堂が建てられていたという。ここは、何か、遠くの世界を思わせるような空間地帯である。
 かいがけ地蔵から少し上がると、左手に竜王社への上り口がある。鳥居をくぐり石段を登るといよいよ、竜王山への道である。落ち葉がびっしりと敷き詰められた道は、足が滑り思うように登れない。休み休み、ゆっくりと登る。
 登りついた広場は、一面雑草が生え、祠が一つあった。そこから北の一段高くなったところが頂上で、竜王石があり、その北側のトンガリ帽子の岩が雨乞岩である。
 淳和天皇の天長2年(825)干ばつで稲が枯れ、この苦しみが天上に達し、弘法大師に雨を祈らせたのが、この山頂の竜王石である。
 また、この山頂には、雷神が小便をかけて穴があいたと言う「いばり石」や、「弁慶石」があり、修験者が篭ったと言う岩窟などもある。
 下りは、落ち葉に足を取られないように、気をつけながらゆっくりと「かいがけ道」まで出た。  帰りは、住吉神社に寄り、東の石垣にある「くぼみ石」の由来を聞く。
 昔の子供たちが、餅つき遊びをした石の跡だという。
 「この石にじーと耳をあててみ、ぺったんこ、ぺったんこ、ぺったんこ・・・・ぺったんこの音が聞こえてくるやろ」と、亡くなられた奥野平次さんは子供たちにいつも言っておられたという。

 平田会長の軽妙な説明に感動し、交野の古い歴史を肌で感じた、楽しい歴史ウォークでした。
 次回が楽しみである。一人でも多くの市民の方々にこの喜びを味わっていただきたいと思います。
 是非とも、皆さん誘い合って参加しましょう!!!



 竜王山 交野歴史健康ウォーク行程図

 

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