龍野高校10回生の皆様へ
(撮影地 河口湖)
この富士山の笠雲のように、今年一年、万事が円満・円滑に
進展されますことを切にご祈願致しております。
平成30年 元旦
三島純夫
富士山の写真を20年程撮っていますが富士山の頂上がきれいに見え、このように形の整った笠雲を撮影できたのは今回が初めてです。
以下、笠雲について触れておきます。
@なぜ「笠雲」か
富士山の頂上に丁度笠をさしたような雲が発生することから「笠雲」と名付けられました。
Aどうして発生するのか
笠雲は富士山以外ではなかなか見られません。それは富士山が単独峰で円推形をしていること太平洋に面している等、その形状や立地条件に影響しています。富士山頂付近は年間を通して西風が吹いていてこの上空の水蒸気流が山越え(上昇)することによって空気が冷やされます。上空の空気が乾燥していれば雲が発生しませんが湿った空気が流れ込めば水蒸気は凝結して雲を作ります。
また、山越えして下降する時には雲粒は蒸発してなくなりその結果、頂上が笠をかぶったような「笠雲」となります。
B笠雲が発生すると雨の可能性大
笠雲が発生してから24時間以内の雨の降る確率は70〜80%(冬は50〜60%)というデータがあります。
局地的な天気を予想する上で笠雲の観察はとても有効とされています。
三島さん、富士山の素晴らしい写真をいただきまして誠に有難うございます。