兵庫県高齢者放送大学  放送大学テキスト 1月号

                      2013.1.7 中田勝康さんから投稿頂きました
10回生の皆様、明けましておめでとうございます。

 ご承知の通り、2014年のNHK 大河ドラマは「軍師官兵衛」に決定しましたので、私も、市民団体の「黒田官兵衛を顕彰する会」の一員として、 とても嬉しく思って、2年前から学んでいる兵庫県・高齢者放送大学のテキスト(月刊誌)に「軍師官兵衛」と題するエッセイを投稿したところ、運良く掲載されました。

 内容はたいしたことは書いていませんが、この冊子は2500名の放送大学の学生と、兵庫県下の市町村の教育委員会に送られるため、黒田官兵衛の活躍の意義を少しは宣伝になるかな、とささやかながら自己満足をしております。
 ここにその拙文を掲載していただきますので、皆様どうかご笑覧ください。
学生文芸広場 投稿原稿 「軍師官兵衛」       中田 勝康
 姫路城で生まれ育ち、のちに秀吉の軍師として活躍した黒田官兵衛を主人公にした、NHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」が二〇一四年に放映されることが決まりました。
 大河ドラマで播磨地方の出身者が主人公になるのは宮本武蔵以来久しぶりで、これの実現を願ってきた姫路市長や姫路商工会議所や、市民団体の「黒田官兵衛を顕彰する会」など多くの市民が心から歓迎しており、早速「黒田官兵衛定期預金」と銘打った商品を発売した金融機関もあります。
 黒田官兵衛が活躍した時代は、応仁の乱以来、百数十年続いた戦国乱世が、武田・上杉・毛利・島津など少数の戦国大名に収斂されてきた時期でしたが、 一方で多くの庶民は戦乱で家を焼かれ私財を徴発されて、自分や家族の命を守るのが精一杯で「誰か早く乱世を終わらせてほしい!」と祈っていました。
 そのような観点から見れば秀吉と黒田官兵衛は単なる「国盗り物語の成功者」ではなくて「平和を実現した救世主」でもあったので、庶民の子孫の私は「軍師官兵衛」の放送を、庶民の目線も交えて鑑賞しようと今から楽しみにしております。
                                                              (相生市)


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