横林寛�ﾑさんから投稿頂きました

1月16日義兄の法事（於姫路）、1月18日会計事務所主催の講演「増益経営の勘所」（於京都）が入ったので、家内の兄弟達×５人と1月16日〜1月17日、北陸に松葉ガニを食べに行った。 　1/16（土）姫路発13:17播但線で大阪からの特急はまかぜ３号に乗り、和田山経由山陰本線で香住着15:37の長旅に向った。正月明けの車両は、空いていると安易に考えていたところ全席満席で、30分前にフラットホームに並んだ。姫路駅は改良され、播但線が高架となり、吹きつける冬風が身にしみた。 　京都からの山陰本線は電化されスピードUPになっているが、銀を掘っていた生野のトンネルが小さく長いために、費用対効果からディゼル車の改良が進んでおらずスピードが遅い。 山陰本線で、京都から豊岡経由の城崎温泉や福知山から北近畿タンゴ鉄道で天橋立への客は増加しているが、姫路からの播但線は単線のローカル線である。途中、寺前から長谷、生野付近は、立派な白壁の数奇屋葺住宅に長い白塀が潜在し、田舎の実家（兵庫県たつの市新宮町千本）を思い出していた。 　ディゼル車は、播但線の和田山経由で北陸本線の豊岡、城崎温泉を経て香住へと向った。特急はまかぜ３号は、香住の一つ向こうの浜坂が終点である。 勿論、車中では4/18京都講演のPP（パワーポイント）を身体の中で声を出しての練習を繰り返していた。 　香住に着くと、直ぐにタクシーに飛び乗ったが、翌日時間があったので香住の街を探索した。お店は喫茶店×２、簡単な食事処×１と錆びており、地方の経済沈下を目の当たりに見せ付けられた。

柴山温泉は、香住駅から豊岡に逆戻りのJRでは一駅、タクシーで20分程の所にある。 香住駅と柴山温泉の連絡路はバスが運行していると思っていたが、赤字路線で廃線。マイカー族相手の宿であるから、京都、大阪、神戸、姫路の客は城崎温泉や天橋立に取られているのだろう。それだけに、城崎温泉に比べ安価だし穴場と言えよう。柴山温泉は、若狭湾続きの西に広がり、夏はこの当りが海水浴場になる。

日本海の荒波で育った松葉ガニ、エビ（ボタンエビ、赤エビ）、イカは珍味である。 　夕食は、柴山漁港で獲れた松葉ガニづくしで、「かに焼」から始まり、続いて贅沢な「かにすき」である。柴山蟹の特徴は、その深みある味とぷりぷりした食感である。

食べだした最初の頃は、蟹の足の第１、第２、第３関節の足を解して食べていたが、第３関節は直ぐに食べなくなり、「かにすき」の半分も進まないのに第２関節も食べなくなり、実に贅沢な食べ方をしているのだ。 蟹が、気の毒で可哀想で、済まないと思いながら食べていた。 　蟹味噌を食べ始めと食べ終わりに頂いたが、満腹に近い食べ終わりよりも、腹空きの最初の方が美味しかった。お腹一杯になってきたので、「かにすき」の材料となる足から身だけ取り出し（足の殻を剥がす）、しゃぶしゃぶで食べると、エビに似た甘味があり、異なった胃袋の中に入って行く。 続いて、土鍋にご飯を入れて作った雑炊は格別美味しく食べた。

食べ残しの蟹の殻を見ると、４人の食べ殻がアルミの大きなボウル×２の他に１人が写真よりやや小さいアルミのボウルに食べ殻が溜まっていた。 　朝食は、本場若狭ガレイをはじめ蟹飯で、磯海苔、温泉卵など豪華料理だった。

帰路、海産物直売所（朝市センター）の「かに一番館」に立ち寄った。同直売所には数店の海産物会社が店を構えている。

同直売所は、いけすおよび水槽に生かした松葉ガニが50数匹も居て、お客様の要望に応じている。足にピンクのタグが付けられているのは、柴山漁港で獲れた証なのだ。価格は、東京に比べ30〜50％掛けで格安だ。家内は、子供達家族×２に、発砲スチロール箱で宅配便を送っていた。

PS：夕食に、陰干しの若狭ガレイを食べたところ、実に美味かった。「かにすき」の材料（松葉ガニ）も買って来たので、蟹三昧を忘れた頃、頂くとしょう。 　　　2010年1月19日　横林寛�ﾑ

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