横林寛�ﾑさんから投稿頂きました

年齢に逆比例して仕事量を減らし、自宅と軽井沢の生活が半々です。 今日は、久振りに梅雨前線が本州に近付き、庭仕事が出来ないので机に向かっています。 　 　軽井沢南ヶ丘に新天地を求めて旧太郎山山荘から当地に移住して２年目を迎えています。 造園して１年目の昨年は、庭の草引きの明け暮れでしたが、今年はその草引きに加えて、昨年咲いた花を放置したことから、実生が増え草引きにムダが発生したので、花が咲いた後の花摘み、そして２年目の宿根草の移し替えなどで、昨年に比べ仕事量が急増しています。11月上旬には、全宿根草を業者の手を借りて、地上スレスレに刈り込み、落葉を除去します。来客は、庭仕事の合間に受け息抜き(休息)に充てています。 　現在、宿根草を約400種類育てていますが、３年程掛けて珍しい花を約150種類入れ替えます。その為に、来春届く新しい花(既に発注済み)の床を作るべく、昨年植えた花を捨てるのは後髪を引かれる思いなので、身受けして頂ける相手を数人みつけました。 　一方高山植物は、今年精力的に珍しい花を30種程確保しましたが、軽井沢特有の環境下で苦戦をしています。 即ち、高山植物の性質に合わせて土質改良が必要です。今回は、ユリ類の球根が今最も根付率が高いので、先日クロユリ、ヒメサユリ、高価な神領ユリが届き、１球１球丁寧に植え込みました。 神領ユリは、徳島県那賀郡那賀町東尾のみに生存し、村指定天然記念物の珍しいユリです。今、徳島県のハウスメーカーに確保出来ないかと問合中ですが、返事がありません。確保が難しいのでしょう。 　また、来春ゴゼンタチバナ、コマクサ、シャジン他10種類(約100株)の高山植物が届くので、これらの花に合わせた土質改良をして待っています。

こちらは、10月中旬頃から山桜、ナナカマド、ツリバナマユミ、ヤマボウシ、ジュンベリーが紅付きはじめ、今はニシキギ、ノルウエカエデ、シャラが鮮やかに紅葉しています。椛は、軽井沢の気候に合っています。黄色の椛は紅葉が進んでいますが、真っ赤な椛はこれからです。一部、落葉がはじまりました。

建設に力を注いだところは、２Fに浴室を設け２面に窓を設け、露天風呂で入浴することです。夏は、２面の窓を全開して昼間に入浴しています。秋は紅葉、冬は雪景色が素晴らしいです。

旧太郎山山荘では、執筆、コンサルタントの仕事が中心でしたが、南ヶ丘に移住してからは住まいと庭に喜びを求めています。 　軽井沢は、湿度が高く苔の庭が中心ですが、我が家は100本近く大木を伐採し新地にして日当たりを良くし、家の何処からも花と木が見え、林の中を散策していると珍しい花を発見するコンセプトで庭を造りました。

中でのメインツリーの椛は、軽井沢のお屋敷から譲り受け移設に成功した樹齢170年の大木で、私の両手を回しても届きません。 また、60歳を記念して、高山植物の写真集を発刊する計画でしたが、軽い狭心症を患い断念していました。ところが、南ヶ丘の庭造りを機に、高山植物の面積を庭の25％確保し、楽しみが増えました。 　来春は、礼文島しか生存していない極めて珍しく超高価な花を取り寄せたく、目下育て方を研究中です。

庭の花の見どころは５月〜６月です。今は、雪期に次ぐ花の少ない季節ですが、約30株の好きなリンドウ、ツルリンドウ、根に毒を持つトリカブト、紫・ピンク・白の各々２種類の秋丁字が人目を引きつけています。 今年は、秋に実を付けるチョウセンゴミシ、サワフタギ、ナナカマド、アケビが沢山の花を付けながら、天候不順で全く実を付けていません。かろうじて、４株立のガマズミの中で１株立だけ(この木からは毎年沢山採れる)実をつけ、グラニュウ糖で漬けました。

庭の研究で、時々家内と植物園に出かけます。今回は、秋バラを見にレイクニュータンに行きましたが、既に秋バラが終わり、花は我が家よりはるかに少なく期待外れでした。反面、我が庭に満足しました。 　20日は、トステム時代の部下夫妻が千葉から訪れてきたので、雲場池に行きましたが、我が家の京都名庭の椛と同じく50％程しか進んでいませんでした。しかし、真っ赤に紅葉すると素晴らしいです。

軽井沢に来られる機会がありましたら、自称「ミニ植物園」をお尋ね下さい。 　　　　　　　2011年10月22日　横林寛�ﾑ

１０回生　情報交換コーナーへ戻る