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日本の書展鑑賞と平城宮跡を訪ねる
2004.2.7(土)、奈良市美術館から平城宮跡を歩く
交野から磐船街道を越えて生駒の街並みを過ぎ阪奈道路に入る頃、空模様が急におかしくなり、奈良に向かって走っていると突然ボタン雪が降り出した。会場の奈良市美術館に着いた頃、直ぐ目の前に見える平城宮跡は一面雪景色でしたが、直ぐに太陽が顔を出しあっという間に雪は解けてしまい、雪化粧の平城宮跡を撮るチャンスを逃したのが心残りでした。 |
日本の書展会場の奈良市美術館は、元、そごう奈良店で、現在はイト-ヨーカドーが開店している5Fにありました。この建物の地下には奈良時代の遺構・長屋王の邸宅が大切に保存され、また同時に沢山の貴重な木簡も発見され奈良文化財研究所、資料館に保管されている。(午後、平城宮資料館でボランティアの方から詳しく解説をお聞きした) 第31回日本の書展、お目当ての佐藤爽雨さんの作品は、奈良県書道選抜作家の展示室の中央部にありました。論語「人之生也直・人の生くるや直し」を篆書体で書かれた佐藤さんの書は、素晴らしい出来栄えだった。人生の生き方を指針するもので、私も佐藤さんの生き方に習いたいものだと感じ入った。 ところが、佐藤さんの作品をいつものように撮ったつもりが、どうしたことか焦点がぼけてしまい上手く撮れなくて心残りです。やはり、私には佐藤さんのような生き方はまだまだ先のようだ。このホームページを書くにあたり、佐藤さんのHPのひとり言を勝手ながら拝借したことをご了承願いたい。 佐藤爽雨さんのHP 金魚のふるさとから 金魚の故郷、大和郡山で書道教室を開いておられます |
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佐藤爽雨作 「人之生也直・人の生くるや直し」 論語より 人として素直に自然のままに生きることを教えたものである。 人がこの世に生きていられるのは、まっすぐな道を踏んでいるからである、 という意味だそうで こんな風に生きたいと思う。 下記の新聞用作品を色画仙紙に篆書体の作品に変更された (2004.2.5 佐藤さんのHPひとり言より) |
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新聞用作品(新聞掲載は1月31日)は行草体「人之生也直・人の生くるや直し」来年の「日本の書展」奈良展の作品は「人之生也直・人の生くるや直し」と書くことにした。 (2003.12.25、佐藤さんのHPひとり言より) |
1時間余り「日本の書展」140点余の素晴らしい「書」を充分に堪能し、昼食後、朱雀門や復元中の大極殿などを散策し、平城京資料館ではボランティアの方から1時間ばかり親切に解説を受けて、皆さんと楽しく1300年前の古代ロマンを満喫してきました。平城京史跡探訪記もご参照下さい。 平城宮跡近辺マップ 詳しくはこちらの奈良・平城宮もご覧下さい |
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平城宮跡・朱雀門 | |
今から1300年ほど前、奈良盆地の北端の地に人口10万人の平城京がありました。 |
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我々が訪れた時は、かなりの風が吹いていたため、朱雀門の初重と二重屋根の軒下の風鐸が大きく左右に揺れてガラン、ガランと古代の音を優雅に奏でていた。 |
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平城宮跡・朱雀門が小さく見える 第1次大極殿正殿復元工事の一般公開施設より眺望 |
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第1次大極殿正殿の模型 | 覆屋の中では、 復元作業が進められている |
「平城京」は、日本で初めて大規模な国際首都として栄え、現在、平城宮跡は特別史跡として、国民的な文化遺産となっています。 平成13年度からは、平城宮の中核をなす第1次大極殿正殿の復元工事が着手され、平城遷都1300年にあたる西暦2010年(平成22年)の完成に向けて作業が進められている。 第1次大極殿正殿復元工事が行われている場所の南側に一般公開施設が開設されており、ボランティアの方が案内してくれたり、大極殿のビデオを観賞できます。 開館時間、9:00〜16:30 (入館は16:00まで) 休館日: 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休館)年末年始 |
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詳しくは、奈良県・平城遷都1300年記念事業のホームページへ | |
奈良国立文化財研究所・平城宮跡資料館 | |
南北約1km、東西約1.3kmの「平城宮跡」、その中央にある「大極殿跡」の真西約750mに奈良国立文化財研究所(TEL 0742−34−3931)と「平城宮跡資料館」があり、北東250mに「遺構展示館」があり、更に南東600mに「東院庭園」があり、南西600mの所、近鉄奈良線の踏切を渡った所には「朱雀門」も復元され、いずれも見学無料で、9:00〜16:30に見学が出来、月曜日(但し、月曜日が祝日の場合は翌日)年末年始は休館。。なお、「平城宮跡」からは、短冊型の木片に墨書し、伝達文書や帳簿、荷札等として使用された貴重な文字資料の「木簡」が3万点も出土し、今も調査中です。資料館および平城宮跡などボランティアの方が分かりやすく親切に解説して頂けます。 | |
長屋王の邸宅復元模型の展示 | 長屋王の邸宅跡から出土した木簡類 |
下記の「書」は、当日私が親しみを覚えた作品を勝手ながら紹介するものです | |