10/21、第6回の参加者は、7名。 午前9時10分、交野山への上り道、石仏の道を目指して、いきいきランド交野ドーム噴水前をスタート。
青山住宅を過ぎ、田圃道に出る。
交野山は、何処から見ても良いですね。交野山はどっしりと座って交野をお守りして頂いている。
本当に有り難いことです。
神宮寺の一番古い道、山根の道に通じるところにある、辻のお地蔵さんにお参りする。
神宮寺の東南、左に藪、左右にみかん畑を見ながら山道を登ると、右側に東面して花崗岩の自然石に刻まれた弥勒菩薩(第一石仏)がある。
山裾の藪(神宮寺の宮跡)のある北から里のかけて、奈良時代に開元寺と言う大寺が建ち、その寺が鎌倉時代の頃に、交野山の山頂に寺を移し岩倉開元寺と名を変えたといわれており、この道は岩倉開元寺への参道であった。往時、沢山の僧やお参りする人々が通った道である。
この弥勒菩薩は坐像で、右腕を前に出してまげ、掌を外側に開き、左手は組んだ膝の上で掌を下に向けておいて、くつろいだお姿でおられる。
リアルで緻密な線刻描画は、大阪随一の秀作と評され、鎌倉初期の作と言われる。
昨日の雨に濡れ、しっとりとした趣はいつまで眺めていても飽きない。
弥勒菩薩から、さらに第一の山池を右下に、第二の山池を左に見て進むとぐっと南に山道は曲がるが、ここからすぐ右側に大石の頂部が見える。この大石の上部中央に南面して、半円の光背に阿弥陀三尊(第二石仏)が刻まれている。本尊は阿弥陀坐像、脇侍は観音・勢至の両菩薩の立像で、文明11年(1475)と彫られている。室町中期である。現在、交野山への登山道は、この磨崖仏の北側を通っているが、昔は南側の小川に沿って、眼の上に阿弥陀三尊を拝みながら「なんまいだ、なんまいだ」と唱えながら登ったと言う。
見落としがちなので、要注意。道の左手に、頭部が少し欠けた地蔵さんがおられる。
この山道を更に、登ると左に傾いた大石がある。その上部切り込みの光背の中に阿弥陀三尊(第三石仏)が刻まれている。
高さ3mほどの花崗岩に、仏の高さ40cmの本尊阿弥陀如来が蓮華座に坐し、これよりやや下側の両脇には、第二石仏同様、観音菩薩と勢至菩薩の二仏が蓮華座の上に立っている。また、第二石仏同様に室町期の作といわれている。
右側の菩薩が赤茶けているのは、開元寺の火災の時のものともいわれている。
雨上がりの朝、こもれびが射す頃の石仏の美しさを皆さんも是非ご鑑賞下さい。きっとご満足されるでしょう。
平田会長の軽妙な説明に感動し、交野の古い歴史を肌で感じた、楽しい歴史ウォークでした。
次回(10/28)が楽しみである。一人でも多くの市民の方々にこの喜びを味わっていただきたいと思います。
是非とも、皆さん誘い合って参加しましょう!!!
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