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晩秋の貴船〜鞍馬を歩く

蛍岩
貴船口駅上流100m。
平安時代の宮廷女流歌人
和泉式部が
もの思へば沢の蛍もわが身よりあくがれいづる魂(たま)かとぞ見る
と詠んだ蛍の名所。

貴船川
全長3km。鴨川、
淀川の源流の一つ。
貴船口駅より、徒歩約30分
貴船沿いの道を
晩秋の紅葉を楽しみながら
ゆっくりと歩く

本宮
ご祭神は高おかみの神。
水を司る神であり、縁結びの神でもある。平安期の明神大社、戦前は官幣中社。全国に500の分社を持つ。祈雨には黒馬、止雨には白馬を献じる(3月9日に雨乞い祭り)。拝殿の三十六歌仙の額は狩野探幽画尊澄親王の書。

鞍馬寺奥の院魔王殿
650万年前、金星から舞降りた魔王尊(サナト・クマラ)を祭る。周辺の露出した岩は2億6千万年前海底から降起した石灰岩であり盤座(いわくら)である。
木の根道
岩盤が固いため地下に根を張れない木の根が地表を這う木の根道
鞍馬山は、貴船山と龍ヶ嶽に挟まれ、前方龍ヶ嶽との間には鞍馬川が、後方の貴船山との間には貴船川が流れる標高570mの山である。
源義経公背比石
奥州へ下る牛若丸が名残を
借しみ背を比べたと言う
130cm程の石。
由岐(ゆき)神社
祭神は大巳貴(おおなむち)と少彦名(すくなひこ)と言う古代の先住神。靫(ゆき)(矢を入れて背負うもの)を祭り世の平安を祈った。
天慶(てんぎょう)年間(938〜947)に創建、豊臣秀頼が慶長15(1610)年再建した鞍馬寺の鎮守社。
舞台造で左右対象、社殿の真中を参道が通る珍しい割拝殿(わりはいでん)(重文)は桃山時代の建築。左に子もち、右に毬を持った変った狛犬は宋時代の石彫りで重文である。10月22目の「鞍馬の火祭り」は有名

仁王門
鞍馬寺
・・・標高569mの鞍馬山の中腹に建つ。宝亀(ほうき)元(770)年、鑑真和上(がんじんわじょう)の弟子鑑禎(がんてい)が草庵を結び、毘沙門天を安置したのが始まり。延歴15(796)年、造東寺長官の藤原伊勢人が干手観音を拝して「鞍馬寺」と号したと伝えられる。京都の北方守護の任に当り多くの僧兵を抱え、朝野の信仰が厚く栄えたが再度の火災で荒廃、大正時代から再興が計られ、昭和22年鞍馬弘教を立教開宗した。現全堂、多宝塔等堂宇の大半は昭和32年以降の再建である。

匠斎庵(しょうさいあん) 


鞍馬街道に面した鞍馬集落の中に建つ宝暦10(1760)年建築の滝沢家住宅。
虫篭(むしご)窓の典型的な鞍馬の民家。通し土間や辷り戸(すべりと)天井、卯建(うだつ)、鎧戸(よろいど)が見られる。貴重な遺構で重文である。

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