源氏の滝は
交野山のふもとにあり、白旗池を源流としている滝で、高さは18mある。
昔、この近くに開元寺という寺院があったので、元寺滝と名付けられたと言われている。
この滝は、古くから交野の山中で修業を行う修験者が身を清めた場所で、滝壷の傍らには不動明王を意味する梵字が彫られている。
滝の白糸が四季折々の木々と調和して訪れる人の心を和ませてくれる風光明媚な所です。
交野の里に源氏姫という美しい姫と、梅千代という可愛い少年が住んでいた。 源氏姫と梅千代は姉弟ではなかったが、二人とも幼いころ、母と生き別れた身の上で親身の姉弟のように一緒に暮らしていた。 その頃、大和と河内の国境に「おろち山」という山が有り、そこに一団の賊が住んでいた。その賊は、時折山を降りては近郷近在の家々を襲い掠奪をほしいままにしていた。
ある年の暮れ、この山賊の一団は遂に、交野の里にも現れ源氏姫の邸を襲い、姫と梅千代を縛り上げ引揚げた。
この不思議な様子に姫は訝しく思ったが、可愛い梅千代の死体を見るともうたまらなくなり、「弟の敵、思い知れ」と叫びざま躍り掛かり、短刀で女の頭の胸を刺した。
女の頭の苦痛を耐えつつ途切れ途切れに物語るには、女は正しく二人の実母で、まだ女の頭が若い頃、ある家に嫁いで一人の姫をもうけたが、ある事情で姫を残して別れ、それから再び他家へ嫁ぎ、一人の男児を産むとまた離別した。
それから18年の月日を送ったが、二人の子供のことが気にかかり、山賊といえども一度は逢いたいと念じていた。
そして、姫はそこを飛び出すと付近の滝壷に身を投げて母や弟の後を追ったという。 源氏姫が悲しみのあまり、滝壷に身を投げてから、 この石が泣くという。 |