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2013年 新春恒例の初歩き
交野山へ初登り、機物神社で初詣
交野ドーム〜石仏の道〜機物神社まで
交野古文化同好会

 明けましておめでとう御座います!今年は巳年です。
巳年に因んで「金運」に恵まれ景気が上向くことを願っています。

1月2日、交野古文化同好会の恒例の初歩きに参加してきました。
交野のシンボル交野山へ初登り観音岩から日本経済の繁栄を願い、
機物神社では宮司さんの御祓いを受け健康で過ごせるようお祈りして来ました。


日時:平成25年1月2日(年始)  午前10時集合
集合場所 いきいきランド
  22名参加
 行程 : 交野ドーム → 私部惣墓 → 石仏の道 → 機物神社 → 午後1時頃解散  約 5km徒歩
 2013年1/2(水)、天候晴れのち曇り。このところ年末から冷え込みが厳しく天候が心配されましたが、幸い朝から日差しもあり、まずまずの天候に恵まれました。「明けましておめでとうございます」「どうぞ今年も昨年同様よろしくお願いします」と、挨拶を交わしながらいきいきランド広場に集合した。

 村田広報部長の新年の挨拶の後、厚主地域部長の案内で交野山へ初登り。途中、私部の共同墓地に立ち寄り故奥野平次会長のお墓にお参りし、古文化同好会が昨年40年を迎え元気な皆さんのお陰で活発に活動が続いていることを報告致しました。石仏の道から交野山へ登り、機物神社で初詣。中角さんと厚主さんのご厚志により、中村宮司さんが「古文化同好会の繁栄と会員の健康」をご祈祷下さいました。本日の参加者は元気な総勢22名(会員外4名)の皆さん、新春の初歩きを楽しんで来ました。
 予定より1時間オーバーで解散となり、参加された皆さんにはご迷惑をお掛けしましたことお詫び申し上げます。

レジメの作成と集合写真等の撮影は、高尾秀司氏にお願いしました。
記して感謝申し上げます。
初歩きのレジメとウォークMAP
交野古文化同好会 <恒例の初歩き>  2013.1.2(水)

交野山に登りお互いの健康を祝い、機物神社で今年の平穏をお祈りしましょう!
日程:10:00いきいきランド → 石仏の道 →交野山 → 機物神社12:00

廃岩倉開元寺石仏群・石仏の道
交野市指定文化財 平成14年9月1日指定
言い伝えによると岩倉開元寺は神宮寺にあった開元寺を移したといわれている。
最近ではその開元寺の存在が疑われております。しかし岩倉開元寺が存在したことは発掘調査の結果、その実在が確認されております。この山道に石仏は五体祀られております。
石造弥勒菩薩坐像 鎌倉時代の作とされている
岩全高180p、像高101cm、花崗岩製

神宮寺の集落から交野山に向かう登山道は「石仏の道」と呼ばれ開元寺跡の石碑や縄文時代住居跡の石碑前を過ぎて、山手にさしかかる所に弥勒菩薩坐像が東向きに立っており、岩倉開元寺の境域を示す傍示石と考えられています。像は二重円光光背の内に薄肉彫りの坐像です。首に三道をあらわし衲衣を纏い右手は胸前に挙げて施無畏印を、左手は膝前に掌をふせて触地印をあらわし、蓮華座の上に座っています。顔の表情などにやや稚拙さが感じられるものの、おおらかでゆったりとしたすてがたい表情をしています。
二尊石仏 造られた時代は不明
総高40cm、阿弥陀立像11,4cm比丘形12,0cm

弥勒菩薩坐像石仏から更に登ると南に分かれる小道があり、その分岐点付近に西面して当石仏はあります。高さが40cm程の小さい石仏であるが向かって右側の像は比丘形(びくぎょう)向って左側は阿弥陀如来像とみられるが磨耗が激しいためその姿をよく知ることは出来ないが、比丘形像は両手を胸前に挙げて合掌印を結んでおり阿弥陀像は手を前にして定印を結んでいるよう。比丘とは托鉢する修行者や出家得度して修行した人をいう。

磨崖三尊像 室町時代の作・岩全高3.4m、石仏龕全高43cm

石造弥勒菩薩坐像からさらに山道を登ると川の懸崖石上方部に南面して半月形の繰り込みを造り、その中に三尊の石仏を半肉彫りしています。これは昔石仏の南側に参道があった為南面しているといわれている。中央の仏は衣を通肩にまとい、蓮華座の上に坐り、両手を膝前で組み弥陀の定印を結んだ阿弥陀如来と考えられます。両脇には合掌する比丘形の立像を彫りだしており、阿弥陀三尊とするにはやや無理があり三尊像と呼んでいる。中尊像向かって右側に「文明十一年己亥二月日」、左脇に「道満敬白」の刻銘があり、1479年の作と判ります。又石仏の外側の脇には阿弥陀如来の種字「キリーク」が刻まれています。
阿弥陀如来立像 室町時代の作・全高43cm

磨崖三尊仏の直ぐ北側に、阿弥陀如来立像(市指定文化財)があります。船形光背の内側に阿弥陀如来立像が肉彫りされていますが、頭部右半分及び光背の上部を欠損しています。像容は首に三道を表し、衣は通肩にまとい、右手を胸前に挙げ、左手を下げた来迎印を結んでいる。この石仏さんの後ろの斜面は「鳩が谷」と呼ばれ、以前にここから骨壷が出土したと伝えられており、岩倉開元寺の墓地であった可能性もあります。その為、この石仏も墓地に伴う供養のためのものとも考えられます。「鳩が谷」という名前も「墓が谷」がなまったものではないかとも思われます。
磨崖阿弥陀三尊像(室町時代の作)

参道をさらに登り、標高160mほどのところに岩倉開元寺の寺域への登り口があります。この登り口の手前に阿弥陀三尊磨崖石仏がおられます。高さ2.5mの巨岩に彫られており、真ん中に阿弥陀如来坐像、右側に観音菩薩立像、左に勢至菩薩立像が半肉彫にしています。中尊の阿弥陀如来坐像は蓮華座上に坐り、衣を偏祖右肩にまとい両手は膝前に組んで弥陀の定印をむすんでいます。膝の衣文の表現は省略されています。向かって右側に合掌して蓮華座に立つ勢至菩薩は簡単に頭髪部と眉目を表し、衣文の表現もほとんど省略し、蓮華座も腕状の輪郭のみ表現されています。左側の観音菩薩立像は両手の上に蓮台らしきものを持っています。像の表現は勢至菩薩と同じで簡略化されています。この石仏さんは西に面していることから、西方極楽浄土への往生を願って作られたのでしょう。
<交野三山>
交野山:344m
旗振山:345m
竜王山:318m




交野山の山頂には「観音岩」と呼ばれる梵字が刻まれた巨石が鎮座しています。
 大昔から、人々はこれを神や仏として崇め、今も親しまれ、付近には、この観音岩のほかにも梵字が刻まれた巨石が点在しています。



聖観音(しょうかんのん)「サ」

わが国で一番親しまれている仏で、あらゆる悩みを聞き届けて下さる。
巨石の西面には縦216cm、横203cmもの大きさで、
聖観音を表す梵字「(サ)」が刻まれています。
三宝荒神は「かまど」の神とされており、巨石の右側には、寛文6年(1666年)の年号が刻まれています。 天地のすべてにくまなく働いている宇宙の命そのものを言います。
観音岩の銘版
 観音岩の北側には、長方形の孔が開けられ、そこから文字の刻まれた銅版が出土しました。
 この銅版は、寛文10年(1670年)に製作されたもので、天台宗京都猪熊荒神という寺の僧・實傳が、岩倉開元寺を再興し、交野山周辺の巨石群に荒神、観音、大日如来を表す梵字を刻み、合わせて経典(仏の教えを記した文章)を埋めたと記されています。
 實傳は法印という最高の位にある僧で、ほかにも源氏の滝に不動明王を表す梵字を刻んだことや、八大龍王社、不動堂、毘沙門堂を建立した記述などが銅版に見られます。
いきいきランド交野
私部のお墓
私部の共同墓地に立ち寄り、私部の官田に祀られていた中筋地蔵さんを確認。
中筋地蔵(石仏)を移設
私部の官田内に祀られていた中筋地蔵が宅地開発によって取り除かれようとしていたのを平成24年8月に本会の会員である綱分清美氏が発見し、副会長の平田政信氏に連絡。さっそく移設について地元の私部区長さんにお願いし、私部区の共同墓地内にある無縁墓に移設して祀られることになりました。お2人の努力によって文化財の散失が未然に防ぐことが出来ました。
つづり方兄妹のお墓にお参りしました。
故奥野平次会長のお墓にお参りし、古文化同好会が昨年40年を迎え
元気な皆さんのお陰で活発に活動が続いていることを報告致しました。

石仏の道から交野山へ


石造弥勒菩薩坐像 鎌倉時代の作とされている
岩全高180p、像高101cm、花崗岩製



二尊石仏 造られた時代は不明
総高40cm、阿弥陀立像11,4cm比丘形12,0cm


阿弥陀如来立像
 室町時代の作・全高43cm


磨崖三尊像 室町時代の作・岩全高3.4m、石仏龕全高43cm


磨崖阿弥陀三尊像 (室町時代の作)
石仏の道と交野山へと続く辻では、アマチュア無線の方が、熱心に交信を続けておられました。
三宝荒神
三宝荒神は「かまど」の神とされており、巨石の右側には、
寛文6年(1666年)の年号が刻まれています。

三宝荒神さんの前にある岩の上には石灯籠があったようです。
岩には「石灯籠」の文字が彫られている。
交野山 観音岩

観音岩からの眺望は素晴らしい!


皆さん、元気に万歳!

第二京阪国道が門真方面へと続いています。


大日如来
白旗池には多数のカモの姿が確認できました
機物神社
「交野古文化同好会の繁栄と会員の健康」を祈祷
機物神社で初詣、中角さんと厚主さんのご厚意により
中村宮司さんより「古文化同好会の繁栄と会員の健康」をご祈祷下さいました。

中村宮司さんは今年98歳をお迎えになったそうです。



 次回は、第127回歴史ウォーク、2月9日(土)、「星田のお大師堂巡り」
 集合はJR星田駅 午前10時 2時間コースです。ガイドは高尾秀司氏。 
  お一人でも多くの皆さんの参加をお待ちしております。

最後までご覧いただき有難うございました

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