古道 鳥羽・伏見街道を訪ねる
鳥羽・伏見街道(京街道):この街道を一躍有名にしたのは、幕末の動乱期、「鳥羽・伏見の戦い」の主戦場となったためだろう。 織豊時代、豊臣秀吉は伏見城築城にともない、京〜伏見〜大坂を結ぶ幹線道路として京街道を本格的に造成した。大土木工事として淀堤など淀川・宇治川・桂川の堤を完成した。 江戸時代、京〜大坂を結ぶ主要幹線道路として大きな役割をもった。 東海道の延長として宿場(淀、枚方、守口)も整い、西国大名の参勤交代道となった。 淀水運 京街道の通行と併せて、淀川水運も大きな比重を占めていた。中心は、淀船だった。 |
商店街を通り抜け鳥羽街道(旧京街道)を北に進み、桂川の堤防の上で、淀の水運、淀堤の土木工事、鳥羽伏見の戦いなどの話を聞く。
淀殿のお城の跡と言われる「妙教寺」では、87歳になられるご住職より、慶応4年(1868)正月3日から始まった「鳥羽伏見の戦い」で不発弾がお寺に落ちたが、幸いお寺は燃えずその落ちた弾が釣鐘のようになったことなど、生々しい状況をお聞きする。また、ご自身が戦争に出征された時のことをお話になり、如何に戦争とは惨たらしい事で今後一切あってはならないものだと、切々と訴えられたことが強く記憶に残った。ご住職が、いつまでもお元気で世の人々にいろいろとお説教されることを願って止まない。
再び、淀駅に戻り次の訪問地である、伏見を目指し京阪電車・中書島駅で下車、伏見港公園で昼食を摂る。午後は、綺麗に整備された濠川沿いを歩き、今も営業を続けている淀川の船宿・寺田屋、酒蔵の町、大倉記念館を尋ねた。十石船がゆっくりと柳がゆれる川を行く。なにか、江戸時代に戻ったような風情を楽しむ。御香宮神社では、香りがするという名水(御香水)をご馳走になる。
幸い雨も降らず、気持ちの良い感動を覚えた歴史散歩でした。次回の講座が楽しみである。
鳥羽・淀城跡を歩くコースマップ
伏見街道を訪ねるコースマップ
淀城跡・天守閣 | 淀城跡公園で | 妙教寺 旧淀城跡・淀殿の城跡 |
伏見港公園 昼食を摂る |
濠川を歩く 宇治川に続く |
寺田屋、今も営業中 幕末の寺田屋騒動の舞台 |
大倉記念館の隣の 内蔵酒造場 酒蔵と大きな煙突 伏見の銘酒月桂冠 の酒蔵を改装して 造った資料館 |
月桂冠の酒蔵屋敷通り 資料館には、昔の帳場や 酒造用具、作業風景などの 写真が展示されている |
御香宮神社 割拝殿形式の建物 境内から香りの良い水が 涌き出た出たので 清和天皇より 「御香宮の」名を賜った |
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