真夏の夜空から流星が降り落ちた 交野ではその昔、八丁三所(はっちょうみところ)に星が降ったという伝説が語り継がれて来ました。嵯峨天皇(弘仁年間810〜824)の頃、弘法大師(空海)がこの地方に来られた時に、獅子窟吉祥院の獅子の宝窟に入り秘法を唱えると、七曜の星(北斗七星)が降り、高岡山の東にある「星の森」と、光林寺の境内、そして星田妙見宮の三カ所に落ちたという言い伝えです。 星田妙見宮の参道である石段下の右手を少し入ると『登龍の瀧』がありますが、大昔(おそらく西暦900年から1000年の間ではなかったと思うのですが)ここに隕石が落ちたことは間違いない事実だと私は考えています。 滝壺となっているのがクレーターでしょう。 私は、伝説というのは全くのフィクションというより、何かの象徴的な出来事が起こった時の記録であると考える方が自然なような気がしています。伝説とは、事実としての出来事が、長い年月の間に様々な人物のいろんな思惑により大きくカタチを変えながら語り継がれた物語ではないのでしょうか。そう考えて、事実関係だけをシンプルに整理し、調べていくと、意外と真実が見えてきて、その出来事に遭遇した時の古代人の驚きぶりまでが想像できるような気がします。 |