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交野の古道を歩き名木を訪ねる

 (市民教養講座第3部第4回学習会資料を参照)

コース:JR河内磐船駅→須弥寺→倉治公園→源氏の滝→
無量光寺ー→北田家→住吉神社→交野小学校 (行程約 5km)
交野の古道を歩き、史跡を巡る写真集
交野の古道を歩き、名木の写真集

9/13、交野の古道を歩き、名木を訪ねるコースマップ

 最近、野や山を歩く人々の間で、巨樹、名木への感心が高まり、名の知られた樹々を訪ねるウォークが増えています。 樹木は、この地球で最も寿命の長い生物です。
 宮之浦岳(屋久島)の縄文杉は4000年を超える世界最古の樹木と推定されています。
 「1000年杉」などと呼ばれている杉も、全国に何本も生き続けています。
これらの巨樹、名木は何百年、何千年とたゆまぬ成長を続け、その存在が人々を感動させます。
 交野には、市指定の樹木、樹林が16ヶ所、34本あります。
 これらの名木をいつまでも大事にしたいものです。 


 9/13(水)、河内磐船駅前に集合。一昨日来、無量光寺の大銀杏秋雨前線と台風14号の影響による豪雨で、東海地方を中心に大きな被害が発生した。沢山の人々が避難、鉄道、交通が止まり、前代未聞の大災害となった。
 幸い、近畿地方は災害も少なく、昨日までの雨雲も去り、朝から太陽が眩しく輝き良い天気に恵まれた。
 9時30分、先ず最初の史跡・「須弥寺」に向けて山根街道を東に出発。途中、稲穂がゆれる田圃の案山子が、ユーモアたっぷりに我々を迎えてくれた。
 「須弥寺」では、池田住職さんより、寺の由来やこの地が1200年の昔から崇拝され今日に至っている事など、詳しくお話し頂いた。当寺は、北河内西国三十一番札所で、信州善光寺河内西国別格札所。寺内の一段と高くなったところに、山桃の古木がある。樹齢300年とも言われ、落雷で中央が朽ちているにもかかわらず今日も元気に生きている。凄い生命力に心を打たれる。
 観音堂の石清水八幡宮警固観音・十一面観世音菩薩、地蔵堂の脱衣婆(おんば)さんにお参りする。 
 この地域一帯は三宅山といわれ、平安時代石清水八幡宮の荘園となった。それ以来、石清水八幡宮の放生会(ほうじょうえ)には、森村の人々は神人(じにん)として、また私市は御前払神人(みさきばらいじにん)として奉仕する古来からの伝統があると、辻先生から説明を受ける。

 山根街道を北に進みぶどう畑を抜け、神宮寺の村の中を通り過ぎ、山の方へ右折。とにかく、蒸し暑い。汗が噴出す。
 昔の交野中学校跡地に完成したのが、倉治公園。ヒマラヤ杉が聳える静かな公園である。
 続いて、源氏の滝へと歩く。薄暗い中に、白旗池を源流とする滝が流れ、蒸し暑さを少し和らげてくれる。石段を登りお不動さんにお参りし、滝から流れるせせらぎを聞きながら昼食。倉治公園のヒマラヤ杉
 免除川に沿って、西へと進み私部に入る。静かな住宅街を通り抜け、白壁の「無量光寺」に到着。山門を入ると正面に本堂。左手に樹齢400年の大イチョウの木とボダイジュ双幹の古木。右手に見事なカイヅカイブキの木。天正年間の石山合戦に第三世覚心法師が参戦。この寺に私部郷学校(明治6年〜)が置かれ、交野小学校のはじまりだと説明を受ける。長い歴史を古木達は生き延び、私たちにいろんなことを語りかけてくれる。無数に成ったぎんなんと竹とんぼの形をしたボダイジュの種子に子孫繁栄の逞しさを教えられる。

 北田家のしめ縄をした大クスノキ。私部住吉神社のエノキと双幹のクスノキ。広い境内で大きく何時までも生きて欲しいと辻先生は仰る。最後に交野小学校の100年の森(100周年記念)で暫し休息後、散会。
 交野には、市指定の樹木・樹林が16箇所、34本あるという。今回の歴史散策では、そのうちの8本を訪ねた。樹木の素晴らしい生命力を改めて肌で感じた、感動の一日でした。

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